ペットの知恵袋

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猫の毛並み・毛艶が悪いと感じたら|原因とケアの方法

猫と言えばペットの中でもかなりの人気であり、今や多くの人が猫をペットとして飼っていることが多いです。しかし、猫も生き物である以上は気ままに行動しますし、何よりも人間とは会話ができないものです。そのため、猫の様子に関して「以前はよくやってたのに…?」「前はそんな事なかったのに?」と言った違和感に気付く事ができるのは飼い主だけなのです。飼い主が感じる違和感、それは猫の不調である事も多く、今回は猫の「毛艶が悪くなった?」という違和感を感じた方に、猫の毛並みが悪くなって艶が無くなってしまう理由、考えられる原因やケアについてご紹介していきます。

1.猫の毛艶が無くなった・・・どうして?

猫は人間にお願いしなくても自分で毛づくろい(グルーミング)をしますので、猫は自分で毛並みや毛艶を綺麗に維持しているのです。そのため、健康な猫はいつ見ても滑らかな毛皮であり、それらを見るだけでも「癒される…」と言う方は多いでしょう。しかし、ある時「あれ?猫の毛艶が悪くなってる?」と思ったら、それは様々な事が原因として考えられますので軽く考えないほうが良いでしょう。

1-1.そもそも猫が毛づくろいをする理由

そもそもなぜ猫が毛づくろいをするのか?という事について疑問に感じた事は無いでしょうか。猫が毛づくろいをする理由としては様々であり、真っ先に挙げられるのが自分の体を綺麗にするためです。猫の体にはゴミ、汚れ、ホコリ、ノミ・ダニなどの寄生虫といった様々な汚れが付いています。猫はこれらの汚れを毛づくろいをして綺麗に保つため、何時見ても猫の毛艶は良い物なのです。

また、緊張したりストレスを感じたりする時も毛づくろいをして自分を落ち着かせようとしている事もある等、毛づくろいは猫にとっては大事な習性なのです。しかし、毛づくろいをしているのは見かけるのに猫の毛艶が悪い、と言った現象が起きていればそれは病気などのサインなのかもしれません。

1-2.猫の毛艶が悪い原因は?

家族の一員として可愛がっている猫は人間と会話する事ができませんので「調子が悪い」と伝える事ができません。そのため、「元気そうに見えるが猫の毛艶が悪くなったかも?」と飼い主が気付く事はとても重要です。猫の毛艶が悪くなる考えられる原因としては以下のようなことが考えられます。

1-2-1.老化

歳寄り猫はやはり若い猫と比べれば毛艶は悪くなります。コレに関しては食事などで毛艶を取り戻すしかありませんが、「歳をとった猫なのに毛艶を無理に取り戻すべきか?」については飼い主様としてよく考えましょう。

1-2-2.口内炎

猫も人間同様に口内炎にかかってしまうことはあります。人間でも口内炎がある時はあまり食事をしたくないように、猫も口内炎があると食欲も無くなり、毛づくろいをする気になれなくなるのです。

1-2-3.栄養不足

猫の毛艶を左右する大きな要因がやはり栄養です。この栄養が偏っていたり、不足している状態だと当然ですが猫の毛艶も悪くなりますし、その他の病気にもなりますので栄養管理には気をつけましょう。

1-2-4.皮膚の乾燥

部屋が乾燥していたり、水分不足だと人間も皮膚がカサカサする感じを覚えますが、これは猫においても同じ事です。特に冬場は乾燥しやすいので、猫を飼っている部屋の湿度には注意して、脱水症状を起こさせないようにしましょう。

1-2-5.内臓疾患

内臓系、つまり病気であるために毛艶が悪くなります。もしも、猫の毛艶だけでなく、元気が無い、食欲が無い等で他にもおかしな点があればすぐに病院へ連れて行きましょう。

以上から、猫の毛艶が悪い原因を特定するのは素人ではやはり難しいので、一番良い選択肢は行き着けの動物病院で診てもらうことです。素人判断で「大丈夫だろう」「何とかなる」と判断すると最悪手遅れになりますので、飼い主の素早い判断が猫の毛艶だけでなく、健康と命を守る事になるのです。

2.猫の毛艶を良くする方法は?

前提として、猫の毛艶が悪い理由を病院で見てもらった結果、病気では無かった場合、猫猫の毛艶を良くするために飼い主が出来る事は沢山あります。

2-1.ブラッシングや寝床の見直し

猫にブラッシングをしてあげる事で、猫の毛艶が良くなる事もあります。また、ブラッシングによって抜け毛防止や血行改善も見込めますので、手間がかかるかもしれませんが飼い主がブラッシングをしてあげる事は猫にとっても良い事になりますので、猫用のブラシを買って毛づくろいをしてあげましょう。ただし、猫によってはブラッシングが好きな猫もいれば嫌いな子もいますので、無理にブラッシングをするのはストレスの原因になりかねませんのでやめておきましょう。

また、ブラッシングのやり方がわからない時は獣医師さんの指導を受けるのが確実です。そして寝床も時々は飼い主がチェックしましょう。パッと見では汚れていないかもしれませんが、猫の寝床等は想像以上に不潔な事があります。寝床が汚いと猫の毛艶や健康にも影響が出ますので、定期的に猫の寝床やよくいる場所は清潔にしておきましょう。

2-2.食事の見直しやサプリメントを使う

偏った食事も猫の毛艶と健康には良くありません。必ずではありませんが安いペットフード等は栄養面で不足しがちになりやすいので、やはり猫の健康を考えるのであればしっかりとペットフードは選びましょう。また、最近ではペットの健康を支えるためのサプリメント等も販売されており、どうしても不足しがちな栄養分があるならばこれらのサプリメントを使うのも有効です。

猫によってはサプリメントが合わない事もありますので、もしも不調になり始めたら与えるのをやめてすぐに獣医師さんに診てもらいましょう。

まとめ

猫の毛艶と言うのはやはり猫の健康状態を示していることが多いため、もしも「猫の毛艶が最近悪い?」と思ったら自己判断で何とかしようとするよりも、動物病院で診断を受けて獣医師さんの指導を受けたり、定期的に猫にも健康診断を受けさせることで体調を管理してあげる事が大事です。猫は言葉を話す事ができませんので、飼い主が「おかしいな?」と気付いてあげる事がとても重要なのです。