ペットの知恵袋

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犬だって歯が命!大切にしてあげたい愛犬の歯磨きについて

いつまでも健康で楽しく暮らすためには歯の健康が重要ですが、それは人間に限ったことではありません。犬にとっても歯の健康は非常に重要です。犬は人間のように自分で歯を磨くことはできないので、愛犬の健康を守るためにも定期的に歯磨きをして歯を清潔にしてあげましょう。今回は、愛犬の歯の正しいケア方法と歯磨きのコツについて紹介します。

1.健康な歯は長生きにつながる

犬にとっての歯は道具であり武器でもあり、モノをチェックするためのセンサーでもあります。犬は手の代わりに口で咥えますから歯は人間の指に当たる繊細で重要な存在です。もし葉の健康が損なわれてしまえばエサを食べにくくなり食欲が減退してしまい、健康維持に重大な支障をきたしかねません。不審な相手に立ち向かうための武器である歯が使えなければ番犬としての役割も果たせず、生きる気力を失ってしまいます。

犬に長生きしてもらうためには歯の健康は大きなポイントです。飼い主として出来るだけのケアをしてあげれば、犬も元気に長生きしてくれることでしょう。

1-1.犬は自分で歯を磨けない

人間なら自分で歯磨きすることができますが、残念ながら犬は自分で歯を磨けません。野生の狼などは固い動物の歯や腱などを噛んで歯磨きの代わりにしますが、家庭で飼われている犬の場合は飼い主が口内をチェックして歯を磨いてやる必要があります。

家庭で飼われている犬が食べるエサはやわらかなウェットフードやカリカリのドライフードが中心ですが、野生種が食べる生肉よりも歯にこびりつきやすいので歯磨きは絶対に必要です。人間の歯を磨くのと同じくらい犬の歯磨きも重要なので、食事の後は歯をチェックしてきちんとケアしてやりましょう。

1-2.普段のスキンシップでお口チェックに慣れさせておく

犬にとって口内は非常に敏感な場所であり、触られたりみられたりするのをとても嫌がります。犬の歯を磨けるのは心を許した飼い主以外にはいません。日頃のスキンシップ中に口の周りを触ったりして慣らしておくと歯磨きがしやすくなります。

最初は直接口を触るのではなく口周りにふれるところから始めましょう。犬が慣れてきたら徐々に触る時間を長くしていき、拒否反応が無くなったら口のタッチに移ります。最初は唇の上からふれるところからスタートし、慣れてきたら唇をめくって歯をチェックしてみましょう。素直に口内を見せるようなら今度は口内のタッチに移ります。前歯から歯ぐき、犬歯から奥歯へと徐々に口の奥まで触っていきましょう。

重要なのは「犬が嫌がっているのに無理やり触れない」ことです。口を触られるのを嫌なことだと認識してしまうと今後の歯磨きに支障をきたしてしまいます。犬が嫌がったら触るのをやめ、素直に触れさせてくれたときはたくさん褒めて口を触られるのは楽しいことなのだと認識させましょう。

1-3.ガーゼで優しく磨く

口周りを触られることにストレスを感じなくなったら、ガーゼを使っての歯磨きに挑戦しましょう。口の中をチェックするのと同じように指にガーゼを巻きつけて歯を一本ずつ磨いてください。

最初はあまり強く磨く必要はありません。歯を磨かれるという感覚に慣らすのが優先ですから、濡らしたガーゼでそっと拭いてやりましょう。慣れてきたら徐々に力を入れて汚れを落としていきましょう。磨く順番は前歯から奥歯へと磨いていくと抵抗感が少ないです。汚れたガーゼは取り替えて清潔なガーゼで磨いてあげましょう。

犬によってはガーゼの感触を嫌がって拒否反応を示す可能性があります。犬が嫌がったら無理に磨くような事はせずにガーゼによる歯磨きを中止してください。どうしてもガーゼが無理な犬もいるので、いつまでもガーゼを拒否するようなら無理にガーゼで磨く必要はありません。

2.歯ブラシでしっかり歯磨き

犬の歯の健康を守るためには歯ブラシを使った歯磨きが必須です。ガーゼで拭うだけでは取れない汚れも歯ブラシならしっかりと落とせますから、食後にきちんと磨いてやりましょう。

2-1.犬の歯磨きには犬用歯ブラシ

犬の歯磨きには犬専用の歯ブラシを使いましょう。人間の歯ブラシでも磨けないわけではありませんが、犬専用の歯ブラシはヘッドの形状やブラシの材質などが犬の口内に最適化されているのでより上手に磨くことができます。犬の大きさに合わせて大型犬専用の歯ブラシなどもあるので、愛犬に合う歯ブラシを選びましょう。

2-2.まずは歯ブラシに慣れさせる

歯ブラシを知らない犬にとっては、歯磨きは口の中に変な棒を突っ込まれてかき回される行為でしかありません。最初は拒否反応を示して当然なので、いきなり本格的に磨こうとせず歯ブラシに慣れさせることから始めてください。

まずは前歯の表側を磨くところから始めましょう。前歯の歯磨きなら歯ブラシを口内に突っ込まなくてもよく、ガーゼ歯磨きに慣れた犬なら素直に磨かせてくれます。強く磨くと痛みを感じて歯磨きそのものを嫌いになってしまいます。最初は優しく撫でるようなブラッシングを心がけ、歯磨きは嫌なものではないのだと犬に覚えさせましょう。

2-3.犬は奥歯に汚れがたまりやすい

犬が歯ブラシに慣れ奥のほうまで磨けるようになったら前歯から奥歯へと順番に磨いていきましょう。基本的には人間の歯を磨くのと同じような磨き方でいいのですが、犬は特に奥歯に汚れがたまりやすいので奥歯を中心に汚れが残らないようしっかり磨いてください。

歯と歯茎の間をきちんと磨くことが重要です。歯と歯茎の間にたまった汚れは歯周病や歯槽膿漏の原因になります。歯が抜けてしまうと犬は急速に老けこんでしまうので、いつまでも健康で長生きしてもらいたいならしっかりとケアしてやりましょう。

2-4.最適な歯磨きのペースは

犬の歯磨きは人間と同様に毎日、毎食後に磨くのが理想です。職後すぐに磨けば食べ残しが悪影響を与えることもないので、歯の健康をまもることができます。忙しくて毎日歯磨きができなかったとしても、最低でも週に2回は磨いてやる必要があります。口内に残った汚れが歯垢から歯石化するには3~5日程度かかるため、週2回磨いておけば口内を清潔に保つことができます。汚れはすぐに磨いたほうが落としやすいので、なるべく毎日ケアしてやりましょう。

2-5.歯垢がついたら動物病院へ

毎日歯磨きしていても歯垢がついてしまうことはあります。歯をチェックしていて歯垢を見つけたらすみやかに動物病院で歯垢を除去してください。歯垢は家庭の歯磨きで取るのは難しく放置していると歯石化して歯の健康を損ないます。早い段階なら簡単に除去できるので、毎日歯をチェックして歯の異常を見落とさないようにしましょう。

まとめ

犬の歯の健康は飼い主にかかっています。毎日ケアすれば少ない負担ではの健康を守れます。いつまでも健康で長生きしてもらうためにもきちんと歯磨きしてください。