犬が家の中でマーキングをしなくなる!室内でのマーキング対策6選
なぜ犬はマーキングをするのか!?
犬のマーキング。これは簡単にいうとトイレではない場所のあちこちにおしっこをしてしまうことです。
そもそも犬がマーキングをする理由は、「ここは自分の縄張りだ」という主張から、おしっこをして臭いをつけている言われています。その他にも飼い主がかまってくれないなど、さみしさや不安の表れとも言われています。
犬のマーキングに対する改善策6選
トイレトレーニングができているにも関わらず、外はもちろん、部屋のあちこちにおしっこをして人間を困らせるマーキング。臭いがついた部屋は悪臭が漂い、困っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
今日はそんなマーキングを解決すべく、6つの改善策を考えてみました。
1、叱ってもマーキングは治らない
犬が部屋のあちこちでおしっこをすると、つい「コラ!」と声を荒げてしまう方も多いのではないでしょうか。犬のマーキングは臭いがつき、周辺の家具や壁などにシミをつけ、ついイライラしてしまいますよね。
しかしマーキングは叱って治るものではありません。犬がマーキングをする理由をまずは考えてみましょう。多くの犬の場合「ここは自分の縄張りだ」という自己主張だと言われています。またそれ以外にも、飼い主に新しい家族やペットが増えた、最近遊んでもらっていないなど、さみしさからくるストレスで、マーキングを行う犬もいます。
ここ最近急にマーキングが増えた犬は、後者の理由からストレスが溜まっているのかもしれません。犬と一緒に遊ぶ時間を増やすなどの工夫をしてみましょう。それでも改善されない場合は縄張り意識からのマーキングなので、犬のテリトリーを狭めていく方法が有効です。
2、テリトリーを狭めていく
室内犬の場合、どの部屋も犬が行き来できるよう、自由に部屋を開放して飼っている家庭もあるようです。
しかしそれは犬にとって「この家は自分のものだ」という意識を高め、家のあちこちにマーキングをしてしまうことがあります。
本当は犬を飼い始めた時点で、犬はこの部屋以外出てはいけないなどのルールを決めて、ケージや柵で対策を立てるのが望ましいのです。一つの部屋に絞ることでマーキングをするにもその部屋だけに収まり、飼い主としてもストレスはかかりません。
しかしすでに家じゅう犬が行き来できるようになっているならば、そこからテリトリーを狭めていく必要があります。例えば犬が自由に過ごせる部屋はリビングと寝室というふうに決めたなら、そのほかの部屋はドアを閉めたり柵を立てたりして犬を入れないようにします。
すると一か月も経つと自然と行動範囲も狭まり、マーキングする箇所も減っていくことが多いようです。
3、「ハウス」と「トイレ」のしつけを見直してみよう
「ハウス」のしつけとは、犬用のケージやサークルなどを決まったところに用意し、愛犬が安心して過ごせるようトレーニングすることです。飼い主が「ハウス」というと自分のケージに戻れるのがベストであり、留守番や夜寝るときもこのハウスで過ごせるようになると便利でしょう。
たとえ主人が在宅していても、1日1時間程度はこのハウスで過ごさせましょう。そうすることでマーキングは減ります。それは犬にとって最大のテリトリーはハウスという認識をつけ、ハウストイレ以外の場所でマーキングをしたいという気持ちを抑える効果があるのです。
また決められた場所でトイレをきちんとできたなら、しっかりと褒めてあげるのが大切です。撫でてあげるだけでなく、大好きな食べ物を少量あげても良いでしょう。「ここでおしっこをすると褒めてもらえる」という認識を犬に持たせると、決められた場所でおしっこをするようになります。
4、主従関係を見直し、ハウスを徹底づける
先ほどのハウストレーニングはケージやサークル内に犬を長時間おとなしく過ごさせるためのトレーニングです。しかし人間である主人は偉く、犬がそれに従うといった関係ができていないと、なかなかハウスで長時間過ごすことは難しいでしょう。
ハウストレーニングは犬をケージに入れたら約1時間放っておきます。目も合わせてはいけない、話しかけてもいけません。犬も吠えたり暴れたりするかもしれませんが、徹底的に無視します。こうすることで「出たくても出てはいけない」「あきらめなくてはいけない」という認識を犬が覚えていきます。
毎日これを続け、時間も徐々に伸ばしていきます。ハウスにいる間は静かにしていなくてはいけないことを犬が覚え、生活の大半をハウスで過ごせるようになれば自然とマーキングもなくなります。
またハウストレーニングは人間が主人で犬は従う立場という認識をさせる効果もあります。マーキングをする犬の場合、この家は自分のものだという認識も強いのが特徴です。自分が落ち着くテリトリーはハウス周辺だけであり、ほかの場所は主人のものだと認識させることができます。
5、トイレシーツをあちこち置くのは逆効果
部屋のあちこちにマーキングをするとはいっても、多くの犬の場合マーキングの箇所は決まっています。
例えば主人がよく使うスリッパの近く、カーテンのそば、廊下や玄関など。毎日毎日決まった数か所におしっこをされて困るので、その場所にあらかじめトイレシートを敷き、家具や床に被害がかかるのを防ぐ飼い主さんもいるでしょう。
しかしその方法は全くの逆効果です。トイレトレーニングをする際には決まった場所にトイレシートを敷く人が多いでしょう。そこでおしっこができたら褒められる、そのシートがあちこちにあれば、敷いてあるあちこちの場所でおしっこをしても良いと勘違いしてしまう犬も多いのです。
マーキング個所にシートを敷いてあるなら、まずはそれを撤廃することが大切です。
6、去勢や避妊手術によりマーキングが減る効果も
犬がマーキングをする理由の一つに、発情期に自分をアピールする目的があります。
一時期だけ異常にマーキングが増えた場合、発情期におけるマーキングかもしれません。特にオスの場合はその傾向が強いので、去勢手術を考えているのならば早めに手術をしてもよさそうです。
マーキングを防ぐために去勢や避妊手術をするのは極端ですが、そのような手術をした後、とてもマーキングが減ったという報告も多々あります。
まとめ
あちこちにおしっこをされて困ってしまうマーキング。マーキングの理由は様々ありますが、その多くは犬と人との主従関係が逆転して、家のあちこちに縄張りを持ちたいと考える犬の行動のようです。
力で無理やり犬を支配するのは良くありませんが、毎日根気よくしつけを進め、まずは自分が主人だという認識をつけてあげましょう。
そして決められた場所でおしっこができたらとにかく褒めてあげることが大切です。褒めてマーキングを徐々に減らし、自分が主人だと認識させる。こうすることで犬も人間も、お互いが気持ちよく生活できることになりそうです。