ペットの知恵袋

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犬の飛びつき癖が直らない!実は飼い主にも問題があるんです。

犬を飼っていて困る癖の1つに、飛びつき癖があります。

ゴールデンレトリバーなんかの大型犬や、柴犬といった中型犬が、散歩中に歩行者へ、もしくは家に来たお客様への飛びつき癖があると、時に危険です。

チワワ等の小型犬でも、自転車やバイク、車なんかの動く物や人の足へ飛びつけば、双方怪我を負ったり、事故が起こる可能性もあります。

 

一体犬の飛びつき癖はどうして起こるのか、犬の飛びつきをどうやったらなくす事が出来るのか、原因と対処方法をまとめました。

是非今、飼っている犬の飛びつき癖が直らずに困っているという飼い主さんは、それを放っておかずに早めに対応してあげましょう。

放っておいて犬の好きなようにさせている、そこで事故や事件が起こってしまったとなれば、問題があるのは犬ではなく飼い主です。

1.犬が飛びつく心理とは?

飛びつきの心理にも様々あります。

例えば飼い主が大好きで嬉しくて飛びつく「喜び」からのもの、興味があるものへ飛びつく「興味」から、散歩や遊びを急かす「要求」です。

その他にもドッグランや散歩中に他の犬へ飛びつく「序列確認」、車や自転車といった乗り物や人間、小動物等動く物への「狩猟本能」を刺激される場合が挙げられます。

1-1.どうしてそうなってしまうのか?

犬は自分の感情表現の為に人や物へ、飛びついてしまいます。

例えば子犬の頃に飼い主へ遊びの延長で飛びついて、飼い主がその姿が可愛いあまりに撫でてしまったとしましょう。

すると犬は「飼い主へ飛びつく=撫でて貰える=飛びついても良い」と覚えてしまうのです。

 

人間だって、一度「しても良い」と覚えた事を「してはいけない」と覚え直すのも、納得がいかない事だってあるでしょう。

犬も、「飛びつく=しても良い」と覚えたまま過ごしている内に、何にでも飛びついてしまう癖がつくのです。

 

ここで重要なのは飼い主の行動です。

飛びつきはしてはいけない、と根気よく順序立ててあげる事で、犬も飛びつくのはいけない事なのだと覚え直す事が出来ます。

1-2.注意すべき点

まず飛びつき癖を躾けるには、どういった行動が良くてどういった行動が駄目なのか、飼い主側もきちんと決めておきましょう。

飛びついたら躾け(不快)として叱る、飛びつかずに待てが出来ればちゃんとご褒美(快)を与える、といったルールを作るのです。

 

この躾けとご褒美の基準が曖昧だと、飛びつき癖を直そうとするあまり、何でもかんでも叱っていては犬だって混乱してしまいます。

そして叱ってばかりでは犬の精神衛生上良くありません、気長に、お互いストレスを溜めない程度に発散しつつ行いましょう。

 

2.まずは愛犬の飛びつく原因を把握する

犬によって、大人へは飛びつかないのに子供にだけ飛びつく、同じ犬には飛びつかないのに鳥や猫には飛びつくと様々です。

こうした何にどうして飛びつくのか、その原因をまずは把握しておきましょう。

2-1.原因を知る事で対処もしやすくなる

ただただ飛びつき癖を直そうとするよりも、何に、どうして飛びつく、これを解っている方が大分対処がしやすくなります。

原因が解らない時は、メモを取りながら色んなパターンを試してみると良いですよ。

 

2-2.どうしても原因が解らない場合

犬を注意して見ていても、色んな物に対して飛びついてしまって、何故飛びつくのか解らないといった事もあるかもしれません。

それはそれで、その犬が色んな物に興味を持っているといった事でいいのです。

 

沢山原因がある場合はあれもこれもと一度に行うのではなく、まずは飼い主への飛びつきを止めさせる、次に他の犬への飛びつきを止めさせると順番に行いましょう。

そうすれば、人も犬もあまりストレスを感じずに過ごせます。

 

3.「お座り」コマンドを覚えさせる事

まずは飛びつく素振りを見せたら、お座りを覚えさせましょう。

まだお座りを覚えていない犬だったら、先にお座りを覚える事が大切です。

 

「お座り」もしくは「シットダウン」「座りなさい」といった、お座りへの合図の言葉を1つ決めておきます。

この言葉は色んな言葉ではなく、1つに絞っておく事で覚えさせやすくなります。

お座りが上手くできたらご褒美をあげる、を繰り返していると、犬は「お座りと言われる=座る=ご褒美が貰える」と覚えるのです。

 

お座りをさせる時は犬の目を見てアイコンタクトをし、そして叱る時用の低い声で「お座り」と言いましょう。

遊ぶ時、可愛がる時、ご褒美をあげる時(快)は高い声で、叱る時、躾けの際(不快)は低い声で分ける事により、更に犬も覚えやすくなります。

3-1.お座りにタイムアウトを設ける「待て」

1秒2秒お座りをさせるのではなく、犬の興奮を抑える程度、お座りさせる事も重要です。

そうでなければ、お座りを一瞬しただけでまた飛びついてしまう事もある為です。

 

ですから、お座りが出来れば今度はタイムアウトを設けましょう。

30秒、もしくは1分そのままお座りをさせる、といったようにそのまま一時中断させるといったものです。

 

特に飼い主へ飛びついてしまう犬に対しては、例えばお座りをさせたまま30秒経つまで犬を見ない、部屋の中で行う場合は一度部屋を出て飼い主の姿を消します。

そうして我慢を覚えさせるのです。

 

3-2.タイムアウトの際は言葉を少なく

タイムアウトを作ったら、その間犬が鳴いても返事をしたり、撫でたりすると逆効果です。

もっと過剰に鳴くと構ってもらえるかもしれない、と思ってしまうからです。

 

クンクンと鼻を鳴らす犬を無視するのは可哀想だと、心を痛めるかもしれません。

しかしここは心を鬼にして、せめて30秒だけでも犬を無視し、そして「待て」を覚えてもらいましょう。

 

4.どうしても待てが出来ない犬に対しては?

犬にも色んな性格がありますから、お座りは出来たのになかなか待てが出来ない犬だっています。

そんな時には、サプライズ(驚く)といった行為が役立ちます。

 

例えば手や足にじゃれついてきた時に大きい声で「待て!」と言う聴覚的なサプライズ方法です。

他にも犬の目の前に軽く布をかぶせて視界を遮る視覚的なサプライズ方法や、犬の嫌いな匂いを嗅がせる聴覚的サプライズといった方法もあります。

 

そうすると犬はびっくりして、一瞬動きが止まるでしょう。

そうした時に待てのコマンドを出し、覚えさせていく事も出来るのです。

4-1.サプライズは犬の行動を止めるのに有効

躾けが不快な事ならば、サプライズは驚く事です。

何をしたらこんなびっくりする事が起こる!と犬が覚えていく内に、びっくりする事が起こる原因をしなくなります。

4-2.サプライズを応用

大きな声で叱れない、待てと言えないといった場合は飛びつこうとした時に、サプライズを仕掛けるといった応用も出来ます。

声で「待て」が出来ない、聴覚が弱い犬に対してならば、視覚的な「待て」で飛びつきを直していきましょう。

 

5.飛びつき癖が収まってきたら…

お座り、待てが出来るようになると、段々と飛びつく事も少なくなってくると思います。

そうしたら、ご褒美を与える回数を少しずつ減らしてみましょう。

 

あまり毎回ご褒美を与えていては、そのご褒美に対して犬が飽きてきてしまう為です。

1回躾けをする事に1回ご褒美を、2回躾ける事に1回ご褒美、3回に1回といったように徐々に減らしていきます。

5-1.ご褒美はおやつやおもちゃ等

ご褒美として使う物で、一番解りやすい物はやっぱりその犬が大好物なおやつでしょう。

あげる際も、1回の躾けで満腹になってしまわないように注意して、1粒2粒と少ない量をあげます。

 

もしくは犬の大好きなおもちゃも有効です。

ボールやフリスビー等、そういったおもちゃで遊んであげる事で、犬も躾けが上手くいけば遊んでもらえると覚えられます。

人と同じで、嫌な事の後には必ず楽しい事が待っているんだと思わせるのです。

 

5-2.撫でる、抱っこをする、高い声で褒める

おやつやおもちゃの他にも、「良く出来たね」「偉いね」と言って叱る時とは違った高い声で、褒めてあげましょう。

頭や背中等を優しく撫でてあげたりブラッシングをしたり、そっと抱っこしてあげるといった愛情表現をします。

 

6.さいごに

人に対して飛びつく癖が減ってきたか確かめたい時には、家族や友人に役をしてもらうといいですよ。

自転車や車、小動物や子供に対して飛びついてしまう場合は、動画を見せてみるのはいかがでしょうか。

 

そして犬は、集中力が最高15分までと言われています。

これは個体差がありますから、躾けをしていく上で、一体どれだけ集中出来ているのか計っておきましょう。

あまり長時間集中し過ぎても飽きてしまって上手くいかなくなるので、1日10~15分までと決めておくのも大事です。

 

一番大切な事は、犬との信頼関係です。

ただ叱る、駄目とばかり言っていては犬も何が駄目なのか解りません。

それに、いつも叱られてばかりいる犬はストレスが溜まり、欲求不満から余計に問題行動が増えてしまう事だってあるのです。

躾けの時だけ怖い顔と低い声で、それ以外の時には思いっきり犬を甘えさせてあげたり、美味しいご飯や楽しく遊んであげましょう。